「たなばたさま」のピアノソロ楽譜は少ない音数で美しい響きを楽しめます。
入門者でも演奏しやすく、楽しみながら上達できる、きれいな響きの楽譜です。
是非チャレンジしてみてください!
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たなばたさま【ピアノソロ楽譜】最新情報
「たなばたさま」のピアノソロ楽譜をご購入いただきました♪【2024年7月3日】
ありがとうございます^^
「たなばたさま」のピアノソロ楽譜をご購入いただきました♪【2024年5月16日】
ありがとうございます^^
楽譜販売を開始しました♪【2024年4月12日】
「たなばたさま」ピアノ楽譜付き動画で紹介
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「たなばたさま」歌詞
ささの葉さらさら
のきばにゆれる
お星さまきらきら
きんぎんすなご
ごしきのたんざく
わたしがかいた
お星さまきらきら
空からみてる
曲紹介
ひろく世に知られている「たなばたさま」は、1941年に「国民学校令」が制定され国定教科書が編纂される際、「文部省が題材を指定の上、作詞を依頼した」(『音楽教育の証言者たち』上巻219頁)三作品中の一つである。一番の終わりに「砂子」という言葉を置いたのは、二番の頭の「五色」のゴ音が重なり、子供たちが二番を自然に歌い出すことができるように工夫したからである。「金銀砂子」とは星空を、金箔・銀箔の粉末をまき散らした日本の伝統装飾技法(蒔絵、日本画等)に例えている。また「砂子」は砂の雅語であり、天の川の川原の砂とも兼ねている。「五色」とは中国の陰陽五行思想からくる「五色」である。作曲したのは下総皖一で、「うたのほん 下」(国民学校2年生用)に掲載された。 筆者は、権藤花代と血縁があり、文部省に提出した原詩は次のようであったと聞いている。(どの文字が漢字表記であったかは不明)
主観を押しつけない表現が、アララギ系歌人らしい。冒頭の「サ」音の連続が印象深い。野口雨情の詩「天の川」の冒頭は「竹に短冊たんたんたん たんたんたんの七夕に」となっており、七夕祭りの楽しさを「た」音の連続によって表している。一方、花代は「さ」音の響きによって静かさを表現したかったのである。笹の葉が触れ合う音しか聞こえない静寂の中でこそ星空は圧倒的に美しい。凝縮された言葉は、子供たちに覚えやすく余情をかもし出している。七夕飾りが「ゆれる」とは、夏の夜風が吹いてきたことを表わす。一番の「お星さま」は、下から見上げている星であり、二番の「お星さま」は空から見ている星である。「わたし」という一人称の措辞には、子供たちに共感をもって歌ってもらいたい、という花代の願いが込められている。最終行は、俯瞰した形になっており、身近な世界から一気に宇宙へと広がりをもって終わる。歌詞の中に「たなばた」という語は用いていないが、七夕飾りの傍らに佇む幼子が夜空を見上げ、お星さまと会話をしているような美しい情景を浮かび上がらせている。
二連と四連の「きらきら / お星さま」は、1941年の教科書に発表された時、「お星さま / きらきら」と入れ替えられていた。原詩は、前半をすべて4音で揃え、第2連は「キ音」の頭韻を踏んでいるが、曲として完成する時「おーほしさーま」のフレーズを盛り上がるようにしたかったのは作曲家の発想だと考えるのが極めて自然である。下総皖一が著した『作曲法』第三章第七節「詩に作曲する時」には、旋律とするに最も適した詩は起承転結の四行の詩である、という主旨が述べられている。また、「できるなら、上が大きくて下が小さい字数の方が旋律を作り易いのです」とも述べている。歌は、作詞者と作曲者の共同著作物であるから、作曲者が原詩に手を入れたとしても、まったく問題はないだろう。たとえば下総皖一は、国語編纂委員であった井上赳の詩「花火」(『よみかた三』掲載)にメロディーをつけ『うたのほん下』に掲載しているが、比較してみると語句を整えたと思われる加筆、削除の跡が認められる。権藤花代の遺族は、「たなばたさま」について、林柳波による1951年の改竄の事実があることから、「林柳波により現行のように「おほしさま きらきら」にあらためられた」(『日本童謡のあゆみ』225頁)と勘違いをしたようである。
なお、花代は、まったく異なる2編の「七夕さま」を作詞している。権藤はな子童謡集『雪こんこお馬』に「七夕さん」と題した詩が収録されているが、この詩は教員仲間であった坊田かずま(作曲家)のために書いた詩であり、1931年(昭和6年)コロムビアよりSPレコードとして発売されている(製造番号26352ーA)。このレコードは、国立国会図書館に保管されているが、わらべ歌音階による純粋な<わらべ歌>の「七夕さま」である。『コロムビアレコード 総目録』邦楽 1932年版(60頁)、及び『音楽教育郷土化の理論と実際』坊田かずま著 1932年(130頁)にも明記されている。 今もなお愛唱されている下総皖一作曲の「たなばたさま」が発表された年の10年前のことである。10年前の詩は、十五行で綴られており最終行は「きらきらお星が光ります」となっている。歳月を経ても詩人にとっては、お星さまがきらきら光るのではなく、きらきら光るのがお星さまだったのである。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』